『鬼灯』写真館


治から怪しげなダンボールを預かるよう依頼されたひとみ。

「昔から、砂浜に立っているときと同じだぞ、お前は。
波に足元の砂を掬われてバランス崩していく…」
「なるほど、あんたって記者向いてないんだ、詩人になん
なさいよ」


火炎瓶の爆発音が鳴り響く1969年1月19日の安田講堂
そこにいるのはゲバルトスタイルの伸之と友昭。
上手で眺めているのは現代の友昭。

「なんか、子供の頃の林間学校のキャンプファイヤーみた
いだ、ねぇ伸さん」
「もーえろよもえろーよー、ははは」