綺麗な夕焼け。

今日の夕方、なにやら綺麗な夕焼けでした。朱に近いピンク色に染まった幾層にもなった薄い茜雲・・・この雲は、分け隔てなく誰の目にも触れられるように、西の空いっぱいに横たわっていました。どの位の人が気付いたのでしょうか?・・・と、ここで普通はその写真が載るところですが、あいにく運転中で写真に収めておりませんでした・・・すみません。
こちらの写真は、昨日に引き続き、雨の路面電車の停留所での相合傘の二人。時は美濃部革新都政、祖母の運賃は確か無料になったような・・・進むモータリゼーションの中、チンチン電車と呼ばれた路面電車は次々に廃線となって行きました。都バスを使わざるを得なくなって、私も祖母と良く行った飛鳥山に行かなくなりました。こういった仲のいい所を、なんの嫌味もてらいも無くやってのける川瀬さんに脱帽です。
「じゃ、あたし藤純子なのかしら。健さんに守って貰わないといけないわね。」

この箱たった一つが、人一人の生きた証です。
「・・・棟梁、息子が居るって言ってたっすけど、それ、健太さんしょ、ね。」 「そう、あの子はね、いっぱい居るのよ、お兄ちゃんもお姉ちゃんも。・・・」真似の出来ない、菅野さんの一時も脇に逸れない集中力。